森田美勇人退所餞別 『超豪華!!最初で最後の大同窓会!ジャニオタ(元含む)はてなダイアラー祭り』 エピソード2(Mさん)

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本日はようこそ、森田美勇人退所餞別 はてなダイアラー祭りにお越しくださいました。

 

このエントリ寄稿者は、Mさんこと真帆さんです。

 

真帆さんといえば、とにかくアンテナ。はてなアンテナでなく、電波のアンテナです。つまりラジオです。ジャニオタ時代のラジオに対する情熱からの知識がアンテナにまで及ぶ勤勉さ。編集されない生のラジオで本人が語ったこと、大人の事情で言葉にはできなくてもなんとか含ませてくれる彼らを信じ、ニュアンスを汲み取る。わたしは信頼すべきモノの嗅覚の磨き方を、真帆さんの姿勢から学んだ部分は大きいです。

 

ジャニからだいぶ離れていたので、今年数年ぶりに直接お会いできたのですが、本当にオタクに年月って関係ないのだなぁという、先月ぶり~!みたいな感覚で多いに盛り上がることができてとても嬉しかったです。一周回って竹野内豊さんのファンになっている真帆さんが面白すぎました。所謂若手俳優さんなどは触れ合う現場があったり、写真集が発売されたりと想像できるのですが、竹野内豊さんに対するファン活動ってなにするの!?という素朴かつ大きな疑問に対して、「豊(ゆたか呼び!)はね~」と話してくれるので、みんな真帆さんから話きいて!楽しいよ(笑)

 

それではお待たせ致しました。真帆さんのお言葉をお楽しみください。

この度は本当に、ありがとうございました。

 

* * * * *

 

久しぶりにジャニオタだった頃の気持ちを思い出してはてなダイアリー(あえてのダイアリー)を書いてみようと思うのですが、実は私には美勇人くんの思い出というのは全然ないのでした。

 

そんな私に思い出せることと言ったら「いつだって全力で美勇人くん担当のhinacoさんの思い出」なのですが、その中でも一番よく覚えているのは美勇人くんが最初に箱根のお山を超えた時のことです。

 

ある時突然名古屋かどこかのコンサートに美勇人くんがついていたとかで、hinacoさんが「美勇人が箱根越えをする時は絶対見ると決めていたのに」としくしく泣いていると思ったら、次の日には残りの公演のチケット全部揃えて、hinacoさん自身が箱根のお山を越えていました。

あれはすごかった。

 

そういえばあの時はまだツイッターがなかったので、私はその経緯をはてなダイアリーで読んでいたんだと思うんですが、なんでそんなにリアルタイムで状況がわかったのか、今になってみるとちょっとよくわかりません。みんなよっぽどマメにダイアリー書いてたんでしょうか。

 

 

もうひとつ覚えているのは、青山の喫茶店でみんなでお茶をしていたらhinacoさんの携帯(ガラケー)に連絡が入って、なにかのチケットが1枚余ったらしいから今から行けば見られるんだけどワッフルを注文してしまったと言うので「ワッフルは食べといてあげるから行け行け行ってこい」とみんなで送り出したことです。

hinacoさんはなにかの公演を観に行き、私たちはワッフルを食べました。

あれが美勇人くんの公演だったかどうかは定かではないのですが、「美勇人担のhinacoさんの思い出」なので、私にとっては美勇人くんの思い出に等しいものです。

 

 

美勇人くんの退所が発表された時も、まず「hinacoさん大丈夫かな」と思い、それから「Jr.の退所発表すんの⁉︎」と思いました。

 

そのくらい個人的なことだと思うのです。

 

そのアイドルを好きな個人が友人で、その友人のでっかい愛を見ているから私もそのアイドルをなんとなく信頼する。

そのくらい汎用性がなくてたまたまで、個人的な話。

 

そして何千何万のファンを持っているアイドルだって、ひとりの人間です。

 

私はジャニーズの別のアイドルグループが好きでしたが、事務所への不信感から「自担は好きだけどもうあの事務所にお金を落とせない」と思ってジャニオタをやめました。

そんな人間がなんやかや書いて、今も事務所を好きな人の目に触れたら愉快なことではないでしょうし、私も今更事務所に恨み言をいう体力もありません。

 

ただ、これからは個人を尊重しなければ、組織というものが生き長らえることはできない時代になるのではないかと思います。

 

アイドルという個人、ファンという個人。

 

組織よりも個人を優先して考えられない組織は、早晩瓦解するしかないと。

 

美勇人くんのいたユニットの全員が退所したこと、それが発表されたことが異例だというのはわかります。

でも、その退所にどれだけ彼ら個人の意思が反映されていたのか、それは隠されてわかりません。

 

 

こういうことがなくなればいいなと思います。

 

それはあの事務所を思ってのことではなく、今もあの事務所のアイドルを好きな私の友人が、もう一人も悲しまないために。