森田美勇人退所餞別 『超豪華!!最初で最後の大同窓会!ジャニオタ(元含む)はてなダイアラー祭り』 エピソード4(Hさん)

【企画の説明を未読のかたは、先にエピソード0をご覧ください。こちら→

 

本日はようこそ、森田美勇人退所餞別 はてなダイアラー祭りにお越しくださいました。

 

このエントリ寄稿者は、Hさんです。

 

Hさんは、とにかくわたしに甘いです。岩本照くんとかけもちしてhinaco担もしてくれてるのかな??と思うくらい、わたしに甘いと思います(笑)Hさんが想ってくれるような立派なファンでも、ましてや立派な人間でもない、未熟極まりない自分です。だからHさんとお話するたびに、Hさんを失望させるような人間になってはいけないと襟を正すのです。

 

Hさんのダイアリーは、ツイッターになった今もそうですけど、紡ぐ言葉が詩のようで、なにかしらの感想が更新されると、ひとつの物語を読んでいる気持ちになります。なので単純にHさんが美勇人に触れる文章を書いたらどういうものになるのだろう?という興味があったのですが、いや~こうくるとは!です。美勇人ファンはじめ他人に強いる気持ちは微塵もありませんが、「視点が違えば見えるものも、感じるものも違う。だから良い悪いではないんだよ。」というわたしの言いたいことの分かりやすい具体例を提示してくれたことに感謝します。

 

それではお待たせ致しました。Hさんのお言葉をお楽しみください。

この度は本当に、ありがとうございました。

 

* * * * *

 

『謝意』

 

私はおたくとしての閃きに絶望的に欠けているので、自分の好きがなんなのか、たいがい見失っている。

 

胸がとくとく高鳴るより、お腹の底がそわそわ落ち着かないことの方が多い。

不安な気持ちをなだめたくて、そわそわする原因をひとつひとつ解きほぐしていく間に、いわゆる「担当」ができあがっていく。

 

Snow Manのヒカルイワモトさんを好きになって早9年…? とか経つけど、いまだにどうもそわそわしてばっかりなので、え、実はきらいなのかな? とか、なにかっちゃ自問している。

 

森田美勇人(敬称略)にもずっと、そわそわしてきた。

 

そのダンスに、人柄に、ときどき嗜好に(パセリ…ブドウ糖……)、存在感に、めまぐるしく変わる立ち位置に。

 

それからいつでも、hinacoさん(敬称)の目に映る彼に。

や、このそわそわは、ひなこさんをがっかりさせてない?! っていう小姑的なやつかもしれないけど。

 

 

そわそわがピークに達したのは、謎選抜のときだった。

謎選抜って、またとんでもなく古い話でお恥ずかしいのですが。

2013年ってもう5年も前で、でもあの頃の心臓の裏をなでられるみたいなそわそわは、今も生々しい。

 

単純に、見る機会も多かった。

クリエとか、ミスヴァのテレビ露出とか。

ひかるくんのとなりにいる美勇人(敬称略)って、そりゃあえて並んだだけあって、それまでにはないユニークなかたちだったし、ダンスの感じも面白いし、ふたりの関係性から見えるそれぞれの横顔は新鮮で、楽しいものではあった。

 

楽しいから、怖かった。

 

それは手前勝手な怖さで、ただわたしの望むユニットが遠のいちゃうかも、っていうそれだけの気持ちだった。

 

それ以来、たぶんわたしは美勇人(敬称略)に対してずっとフェアじゃなかったと思う。

 

彼が格好いいことが、いつも悔しかった。

 

トラジャにいれば空恐ろしいほどのステップを見せて、らぶにいればリズムを魔法みたいに操ってエネルギーを爆発させて。

唯一無二であるほど、悔しかった。

 

なんて心が狭いんだろうって、自分が情けなかった。

 

ここに、自分のどうしようもないところを、懺悔します。

 

 

 

悔しさをようやくちゃんと乗り越えられたのは、帝劇で見た夜空ノムコウだった。

 

ダンスの抒情に圧倒された。

 

1つ1つのステップの積み重ねが、どうしようもできないくらい胸に迫った。

ああ、これを見られてよかったなぁって、めぐりあえた僥倖を噛み締めるパフォーマンス。

 

ダンスに感動することが、私にとっては何より楽しいし、おたくでよかった! って思う瞬間になる。

だからその瞬間はかならず、心から感謝する。

 

美勇人、あのとき本当にありがとう。

それから、長く、手前勝手な気持ちをぶつけてしまって、本当にごめんなさい。

 

 

あの感動はたぶんずっと忘れない。

 

 

忘れられないぶん、これからの去就にさえ、どこかそわそわしている。